施設計画・経緯について

「大けやき」のもと自然に人々が集まるように、この「東根市さくらんぼタントクルセンター」を子供たちから高齢者まで世代を超えた様々な人々がたくさん訪れる「生き生きと生きる」ための交流の場と捉え、市民が満足できるような子育て支援・保健福祉の地域活動の拠点。
施設計画・経緯について

さくらんぼタントクルセンター施設概要


1.全体計画の骨子

 基本設計の方針を遵守し「大けやき」のもと自然に人々が集まるように、この「東根市さくらんぼタントクルセンター」を子供たちから高齢者まで世代を超えた様々な人々がたくさん訪れる「生き生きと生きる」ための交流の場と捉え、市民が満足できるような子育て支援・保健福祉の地域活動の拠点としての整備を行なってきました。
また、県内市町村の先駆けとして環境ISO14001を取得している本市としては、施設全体の熱源についてオール電化方式としたほか、一部太陽光発電設備を設け環境に配慮した計画とし、人にも優しいハートビル法にも適合した施設としています。

2.配置計画

(1)市民の広場との繋がりを持つために、建物の位置を敷地の西側に配置しています。車のアプローチは南北の道路(四ツヤ小林線と大林一本木繰)からとし、保健福祉センターの来客者用駐車場(185台分)は敷地の東側に、保育所の送り迎えの駐車場(45台分)は北側に配置しています。
(2)コの字型をした建物とし保育所の園庭(すこやか広場)を建物全体が温かく包み込むような配置としています。
(3)ふれあいセンター及び市民の広場からの人の動線に配慮したスロープや階段のアプローチを設けています。

3.平面計画

1)子育て支援エリア
●ひがしね保育所(定員150名規模)
(1)乳児室兼ほふく室(1室)は日当たりの良い1階の南側に配置し室内の一角には畳コーナー及びベビーベッドコーナーを設けています。また、隣接して淋浴室及び調乳室を設け利用しやすいようにしています。
(2)保育室(6室)2~5歳児室は年齢毎の定員に応じた余裕を持った広さの面積を確保しています。0歳児~3歳児室は職員の目の行き届く1階に、4~5歳児童は2階に配置しています。
(3)一時的保育が必要となったときの対応のために1階に一時保育室を設けています。
(4)遊戯室は1階と2階の2カ所に設けています。発表会やお誕生会など、200人くらい集える広さを確保しています。
(5)3歳児以上の子供達が一緒に食事ができるような食事室を設けています。
2クラス程度が集える広さを確保しています。
(6)200食程度に対応できる調理室として計画しています。食品衛生安全面から厨房と下処理室を分けて計画し、常に清潔を保つためドライシステムとしています。
(7)職員室は保育所内外の様子が見渡せるように、また登・降所時の園児を見渡せるように1階の中心に配置しています。
(8)談話コーナーは園児の送迎時における保護者同士や保育士とのちょっとしたおしやべりや相談ができるスペースとしています。
(9)体調の悪い園児やけがをした園児の応急処置ができるように医務室を設けています。
(10)保育士が休息出来る部屋として静養室を設けています。 

●地域子育て支援センター
(1)育児講座の開催、保育サービスや情報提供を行う場として電話相談やインターネットによるメール相談が出来るような研修室を設けています。
(2)相談室は育児相談等ができる部屋として2室を設けています。可動間仕切によって仕切れるものとし、フレキシビリティーを持たせています。
(3)研修や育児相談中の子どもの遊びスペースとして遊戯室を設けています。
また、子どもと一緒に相談を行う場合等にも利用できるようにしています。

●けやきホール
(1)シンボルである大けやきをモチーフとした大型遊具を中心に、世代を超えて親子が一緒に楽しむことができるようにしています。ものづくりの楽しさを体感できる空間や、五感を刺激する遊具のしつらえなど、何度来ても楽しめる魅力のある空間づくりをしています。
主な遊具としては、子供シアター(日本昔ばなし等の映像の放映)、滑り台、ボールプール、ネット遊具(風の塔、水の塔)、木登り遊具等を設置し低年齢児から高年齢児までの対象年齢に応じたものとしています。
また、スロープ途中にある踊り場やギャラリーでは創作活動や絵画等の展示ができるようにしています。

2)保健福祉エリア
●保健福祉センター
(1)総合健診室は、総合健診や予防接種の受付、待合のスペースとして親子100組200人程度が集まれる広さを確保しています。可動間仕切りによって小部屋に分割でき、健康相談やブラッシング指導、離乳食指導などの各種健康指導にも利用できるようにしています。
(2)診察室は総合検診室と隣接し、5室計画しています。最も混み合う集団予防接種時の動線と休日診療所との共用・連携を考慮しています。
(3)調理実習室は調理台を7台設置し、1台は昇降式で車椅子の利用者にも配慮した調理台としています。
(4)栄養指導室は離乳食や幼児食指導等を行う部屋としています。調理実習室に隣接して設け試食等にも利用できるようにしています。
(5)健康チェックコーナーは自動血圧計や体重身長測定器等を設置し、来訪者が自己健康管理のために気軽に健康チェックができるようにしています。事務エリア前に配置し、機器の説明や指導等に対応しやすいようにしています。
(6)ミーティングルーム(7室)は各種団体の会誌、講習会等に利用できるようにしています。また、各種健康教室等を開催できるようにしています。各部屋は可動間仕切壁によって分割ができ、さまざまな利用ができるようにしています。
(7)教養娯楽室(和室24畳の2室)は各種団体が趣味の講座や娯楽等に利用できるようにしています。
また、水屋(6畳)を設け茶道や華道教室等にも利用できるようにしています。
(8)視聴覚室はプロジェクター及び電動スクリーンを設置し、パソコン等を接続して映像を使った会議やミニ映画鑑賞や催し物にも対応可能なようにしています。録音室、映写室、調整室を備えた防音仕様としています。生涯学習関係団体にも貸出しができるように配慮しています。

3)医療エリア
●休日診療所
(1)内科、小児科を中心とした診察室を設けています。健康診断時においても利用できるようにしています。
(2)処置室は処置スペースを2カ所設け、点滴等の長い時間を要する患者が重なった場合に対応できるようにしています。診察室同様に健康診断時にも利用できるようにしています。
(3)医師の事務スペース兼休憩コーナーとして医局を設けています。
(4)事務室は看護師の待機、休憩スペースとしています。
(5)10名程度の患者待合室を設けています。健康診断や予防接種時における休憩所としても利用します。

4)共有エリア
●共有施設
(1)ふれあいプラザは施設の中心に位置し、開館時間中は常時開放し、誰でも利用できるにぎやかな交流空間としています。2層吹き抜けの開放的なアトリウム空間で、吹き抜けを介して各施設の活動が互いに感じ取れる空間としています。エレベーターを設置し、バリアフリーに考慮しています。
その他情報フリーウォール(ふれあいポケット)を設け情報の提供や展示のみではなく来館者同士の情報交換の場としています。手作り品の展示や屋内でのフリーマーケットなども可能な空間としています。
(2)大ホールは2~3階に配置し、502席(内身障者席2席)の2層のホールとしています。2階の座席は後部壁面に収納可能なロールバックチ ェアとし、平土間時には健康体操や軽運動等に対応できるようにしています。3階は背面には固定席、両サイドは可動席としています。
講演会や演劇、演奏会等に対応できるよう、舞台機構や音響設備、照明を備え、防音についても配慮しています。2階ステージへの器材搬入用の大型エレベーターを設けています。
(3)図書・情報コーナーは幼児用図書や保健、福祉に関する雑誌などを自由に閲覧できる計画としています。また、一角に幼児プレイコーナーを設けています。
(4)喫茶コーナー及びギャラリーはすこやか広場(園庭)に面し1・2階に一カ所ずつ設置しています。
各施設を利用した後の歓談やサークル活動の集い、休憩時のリフレッシュ等に自由に利用できるようにしています。1階の喫茶コーナー付近に自動販売機を設置しています。

5)事務エリア
●福祉、保健事務室
(1)全体の施設管理部門として、主出入り口付近で館全体を見渡せる位置に配置し受付カウンターを設けています。事務室は利用しやすいオープンカウンタ一方式とし、開かれた事務エリアとしています。また、OAフロアーを採用し、将来の模様替えや情報機器等の増設・更新に対応しやすいようにしています。
(2)相談室はプライバシー保護のため個別相談に対応できるように小室を3室設けています。
(3)事務室には健康福祉部子育て健康課が配置されます。

4.機械・電気設備計画

1)主な設備
(1)本施設は用途や利用時間帯、省エネを考え個別分散型の空調方式(冷暖房)とし、夜間の深夜電力を使った蓄熱式空調システム(エコ・アイス)としています。
また、施設全体のすべての熱源をオール電化方式としています。
(2)ふれあいプラザ、けやきホール、保育所遊戯室、総合健診室は暖房効率に考慮し、床暖房としています。
(3)目の行き届かないところやイベント等の進行状況を確認するためにエントランスホール、ふれあいプラザ、子どもシアター、すこやか広場、大ホールにITV(監視カメラ)設備を設けています。
(4)大ホールの舞台装置や演出照明、音響設備については、多様な催しに対応できるように配慮しています。また、難聴者の方のための補聴システムを設けています。
(5)保育所の厨房熱源や調理実習室の調理台の熱源に安全性や環境に配慮した電気式としています。
(6)各階に多目的トイレを設けています。(1階には、オストメイトが備わっています)

5.環境負荷の低減

省エネルギーシステムの導入を図っています。
(1)高効率照明器具(HF照明)の採用により、器具台数を少なくし省エネに配慮しています。
(2)蛍光灯やダウンライトのインバータ点灯方式を採用し、電気エネルギーの低減に努めています。
(3)ふれあいプラザ、けやきホール、保育所遊戯室、総合検診室は夜間蓄熱電力を利用した床暖房とし、電気代の低減を図っています。
(4)トイレ人感センサーの導入により無人時における照明設備を消灯し電気エネルギーの低減を図っています。
(5)省エネルギーのために屋上に太陽電池パネルを設置し太陽光発電設備を導入しています。
(6)節水型衛生器具及び自動水栓を採用し使用水量の低減を図っています。

6.建物周辺の外構計画

(1)駐車場は来客用として230台(うち身障者用7台)の駐車スペースを確保しています。
なお、駐車場は透水性アスファルト舗装としています。
(2)道路への雨水排水を抑えるため駐車場周囲に浸透型側溝を設けています。
(3)建物周りの歩道は透水性ブロックを使用しています。
(4)ハイブリッド照明(風力、太陽光併用型)の外灯を一基設けています。
(5)市民バスの停留所を保育所の前に設けています。

7.これまでの主な経過について

・平成11年8月  東根市福祉のまち整備促進委員会より要望書の提出
(総合保健福祉センターの早期建設について)
・平成11年9月  同上要望について議会に請願書を提出し採択
・平成11年9月  東根すこやか・やすらぎの郷建設事業として振興実施計画計上
・平成12年4月  福祉事務所において建設事業担当
・平成12年7月  基本構想策定のための市民検討委員の一般公募
・平成12年8月  第1~第5回市民検討委員会の開催(委員22名)
 ~平成13年3月
・平成13年3月  東根すこやか・やすらぎの郷建設事業基本構想の策定
・平成13年5月  第1回プロポーザル選定委員会
・平成13年5月  プロポーザル提出要請説明会(9業者指名)
・平成13年7月  第2回プロポーザル選定委員会(一次選考)4社特定
・平成13年8月  第3回プロポーザル選定委員会(二次選考)1社特定
・平成13年8月  設計プロポーザル特定・非特定の通知
・平成13年9月  設計業務委託契約
・平成13年9月  基本設計委託期間
 ~平成14年5月
・平成13年10月  第6~第10回市民検討委員会の開催
 ~平成14年6月
・平成14年6月  実施設計委託期間
 ~平成15年2月
・平成15年6月  条件付一般競争入札の公告
・平成15年7月  建設工事入札及び契約
・平成15年8月  契約について議会承認
・平成15年8月  建設工事着手
 ~平成17年1月
・平成15年11月  施設名称募集
 ~平成16年1月
・平成15年12月  第1~第3回運営準備検討委員会の開催
 ~平成16年3月
・平成16年2月  施設名称選考委員会
 全体施設名 さくらんぼタントクルセンター
 遊びセンター けやきホール
 保 育 所 ひがしね保育所
・平成16年9月   第1~第3回運営準備検討委員会の開催
 ~平成17年1月  太陽光発電工事着手
・平成16年10月  備品購入
 ~平成17年3月
・平成17年4月  施設オープン

8.施設概要

(1)建物種別  保健福祉医療及び子育て支援施設(複合施設)
(2)附帯施設  駐車場(230台)、すこやか広場、外構
(3)構   造  鉄筋コンクリート造 地上4階建
(4)施設規模  延べ床面積 8,572平方メートル
(5)整備事業年次
 ・平成15年度~16年度
  建設工事(工期 着手 平成15年8月~完成 平成17年1月)
 ・平成16年度
  外構工事(工期 着手 平成16年10月~完成 平成17年3月)
 ・平成17年度
  施設オープン(平成17年4月)